「花粉症の症状と漢方薬」

花粉症はアレルギー性鼻炎のことで、年々増加する国民病で、症状も様々です。西洋医学の治療は、減感作療法や抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイドなどが使われますが、眠気を呼んだり、胃腸障害を生じたり、口の渇きを生じます。

花粉症の中医学的対処法

漢方では、鼻だけの問題でなく、体全体のバランス異常ととらえ、水毒や血流が原因と考えます。また最近は、年間を通しての体の冷える生活環境、生活習慣もその原因と思われます。発症したときの症状の改善にも、年間を通じての体質改善も、漢方が得意とする疾患です。症状にあわせて使い分け、即効性もあります。

■花粉症の原因

春は花粉症の方にはゆううつな季節です。
漢方だからこそできる<花粉症の予防法>をぜひご活用ください。

外的要因と内的要因

■漢方治療4つの特徴 (新薬にない特徴があります)

漢方治療4つの特徴 


■症状別対処法、特徴

代表的な症状 こんな方 オススメの漢方薬
鼻水ダラダラ 水分過剰や冷え性の方に多い。鼻水が増えると鼻腔が狭くなり鼻づまりにも… 衛益顆粒 + 小青竜湯など
鼻づまり 炎症で熱感が強く、鼻がつまる 辛夷清肺湯や鼻淵丸や 涼解楽、鼻淵膏液は即効性あり
目のかゆみ 目が充血し、痒くてつらい 香菊花や、菊花エキスなど
咳て・のどの痛み のどがイガイガし、息苦しく咳が出る 涼解楽など

■予防方法

長期的に、アレルギー体質、過敏体質を改善するのがよいのですが、現実は1年以上継続して服用される方は少なく、1~2ヶ月前からの対策を希望される方がほとんど。
それでも皮膚や粘膜の防衛力とバリア機能を強化すれば症状改善は可能ですよ!

《代表的な予防薬は衛益顆粒で!》

昔から存在する『玉屏風散=ぎょくへいふうさん』という処方は、花粉症に最適です。外邪からの影響を屏風のように防いでくれる薬という意味です。中医学的には、構成主薬の「黄耆」によって表皮の気(防衛力)を高めるものです。煎じなくてもよい顆粒(衛益顆粒)が便利です。

中国中医研究院の動物実験データ(日本中医薬研究会資料より)

正常なラットの粘膜
  きれいな状態

鼻炎を起こしているラット
  粘膜上皮が脱落し、充血している

衛益顆粒を与えた鼻炎ラット
  粘膜の荒れが少ない

いずれも体質や症状により使用法が変わりますので、必ずご相談下さい。
上手に組み合わせて使うのがポイント!

花粉症の漢方処方例

衛益顆粒  小青竜湯  鼻淵丸  心沙棘  天津感冒片

※体質により漢方薬は異なりますので、ご相談ください。

※その他にもたくさんのケーススタディがありますので、ブログ内で検索してみてください。

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